2022年に訪れたイスタンブール。あの時、1トルコリラ(TRY)は約8円でしたが、2025年の今、リラは急激に下落しており、なんと1TRY ≒ 3.7円(2025年4月現在)。
物価も急上昇し、旅行者として感じる変化は一目瞭然です。でも、それでもイスタンブールの街並みには、変わらない魅力がたっぷり詰まっています。
今回は、2022年のスナップ写真を振り返りつつ、2025年春の現地物価、治安状況、そしておすすめの観光スポットを紹介します。イスタンブールの「今」を知ることで、これから訪れるあなたがより素敵な旅行を楽しめるよう、少しでもお手伝いできればと思います。
イスタンブールの「今」――物価、治安、リラの状況
2022年から2025年にかけて、イスタンブールの経済は大きく変化しました。特に物価は上昇を続けており、観光地でも値段が次々と更新されています。以下に、2025年の物価や治安状況を簡潔にまとめました。
項目 | 2022年 | 2025年4月現在 |
---|---|---|
トルコリラ/円 | 1TRY ≒ 8.2円 | 1TRY ≒ 3.7円(‐55%) |
年間インフレ率 | 約70%前後 | 38.1%(鈍化傾向) |
治安レベル | 米国務省:Level2(注意喚起) | Level2(引き続き注意) |
現地で感じた物価の変化
・2022年にはサバサンドが30₺だったのが、2025年には 65₺ まで上昇。
・地下鉄の1回券は、インフレ連動で運賃が頻繁に改定され、2022年と比べると数割の値上げがされています。
物価上昇を受けて、旅行者もますます現金よりカード払いを選ぶ傾向が強くなっています。
イスタンブール必見スポット5選
イスタンブールには、何世代にもわたって語り継がれてきた歴史と伝説があります。そこで、今回はイスタンブールで絶対に訪れたい5つの観光スポットを紹介します。
それぞれの場所には、ちょっとした裏話や歴史のエピソードが隠れていますので、旅行中に一層深く感じることができるでしょう。
アヤソフィア(Sultanahmet地区)

アヤソフィアは、ビザンチン建築の傑作で、ユスティニアヌス帝の時代(532-537年)に建設されました。過去に教会からモスク、そして博物館へと姿を変えたこの建物は、今や再びモスクとして使用されています。

一番の見どころは、その壮大な天井画やシャンデリアです。面白いことに、アヤソフィアの中にはヴァイキングの落書きが残っており、13世紀に訪れたヴァイキング兵士が「Halfdan carved these runes」と刻んでいった痕跡を見ることができます。
歴史的な背景を知りながら歩くと、さらにその価値が深まります。
ブルーモスク(Sultanahmet地区)
ブルーモスクの名で親しまれるスルタンアフメト・モスクは、1617年に完成したオスマン帝国時代の名建築です。6本のミナレットを有することが特徴ですが、実はこれが大きな論争を呼びました。
メッカの大モスクに対抗して7本目を寄進することで、論争は収束しました。中に入ると、青いイズニックタイルが壁一面を飾り、幻想的な空気が広がっています。
観光時には、礼拝の時間を避けるようにしましょう。
ガラタ塔(Beyoğlu地区)

ガラタ塔は1348年に建設され、イスタンブールの街並みを一望できる展望台があります。しかし、この塔には一風変わった伝説があります。
17世紀にヘザルフェン・アフメト・チェレビという発明家が、人工翼を使ってガラタ塔からボスポラス海峡を越え、約5km先に着地したと言われています。
彼の飛行が実際に成功したかは分かりませんが、イスタンブールの空を飛んだというロマンあふれる物語が今でも語り継がれています。
グランドバザール(Fatih地区)
世界最大の屋内市場であるグランドバザールは、数世代にわたり賑わいを見せてきました。1455年に開設され、今でも4000店舗以上がひしめき合う迷宮のような市場です。
ここには面白い話があり、過去には火災保険の制度が存在していました。市場が何度も火災に見舞われ、その度に再建され、最終的には「火災保険制度」が整備されたと言われています。
まさに、歴史の中で形作られた商業のハブです。
トプカプ宮殿(Sultanahmet地区)
オスマン帝国のスルタンが住んでいたトプカプ宮殿は、15世紀後半から19世紀半ばまでの間に発展した宮殿です。
ここには貴重な宝物や遺物が数多く展示されており、特に有名なのがスプーン職人のダイヤモンドです。このダイヤモンドは、ゴミ捨て場で発見されたとも言われています。
宝物の起源にまつわる様々な謎を考えると、訪れる度に新たな発見があります。
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トルコの甘美な伝統:バクラヴァの魅力を堪能しよう

バクラヴァは、薄いフィロ生地で甘いシロップとナッツ(主にピスタチオやクルミ)を包み込んだお菓子で、トルコを代表するスイーツの一つです。
トルコ各地で愛されていますが、特にイスタンブールのグランバザール近くの有名な店では、新鮮で香ばしいバクラヴァが楽しめます。
価格:
イスタンブールのカフェや市場では、バクラヴァ1個で約 5〜15₺(日本円で約 80〜240円)。
高級店では、プレミアムピスタチオバクラヴァが高めの価格で提供されることもあります。
おすすめ店:
- Karaköy Güllüoğlu: イスタンブールの有名なバクラヴァ店の一つ。新鮮なバクラヴァを提供しており、観光客にも人気です。
- Hafız Mustafa: 伝統的なトルコスイーツ店で、バクラヴァのほかにもさまざまなトルコ菓子が揃っています。
私はその中でも、イスタンブールの人気のベーカリー&カフェ「Kovan Bakery」が大好きでした。Kovan Bakery(コヴァン・ベーカリー)は、イスタンブールで特に有名なカジュアルなカフェ&ベーカリーで、地元の人々や観光客に愛されています。
Kovan Bakeryは、トルコの伝統的なパンやペイストリーを提供するだけでなく、現地の食材を使用した軽食や、トルコの朝食メニュー(例えば、カヴァマリ・ユムルタ)も豊富に取り揃えています。
店内は、焼きたてのパンやお菓子が並ぶ明るい雰囲気で、地元の人々が日常的に訪れる場所です。


- おすすめメニュー:
- シミット(ゴマがたっぷりついた丸いパン)
- ピデ(トルコのピザのようなもの)
- ボレック(フィロ生地で包んだトルコ風パイ)
- カヴァマリ・ユムルタ(トルコの伝統的な卵料理)
- 価格帯:
一品当たり15〜40₺(日本円で約240〜640円)で、カジュアルに楽しめる価格帯。 - おすすめの理由:
Kovan Bakeryは新鮮な焼きたてのパンやスイーツが楽しめるため、朝食やおやつにぴったりのスポットです。
軽食を楽しむだけでなく、旅行者にも非常に便利なロケーションで、イスタンブールの風情を感じながら食事をすることができます。
もしあなたがイスタンブールで美味しい地元の味を楽しみたいなら、このKovan Bakeryは訪れる価値があるお店です!
イスタンブールは、その長い歴史と文化、そして変わり続ける街の魅力を体験できる場所です。経済の変化はありますが、それでもイスタンブールの街角には人々の温かさと歴史が息づいています。
次回は、さらに深掘りしたグルメ情報をお届けする予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください!