ヴェネツィア本島からヴァポレットで約45分。船が桟橋に近づくと、絵の具を散らしたパレットのような家々が視界いっぱいに広がります。潮風とともに漂うのは、ここが“普通の漁師町”でありながら、世界中の旅人を虜にする舞台装置だというワクワク感。
ブラーノ島ってどんなところ?
- 人口:約2,800人。3本の運河といくつかの路地だけの小さなコミュニティですが、代々住み続ける家族も多く、濃い”島時間”が流れています。
- 家のペイントは申請制。好き勝手に色を塗れない代わりに、島全体のパステル景観が守られているのです。
- 2025年の最新情報:ヴァポレット12番線は2025年夏も増便予定。ムラーノ島経由で本島と結ばれ、夜間便も運行されます。
フォトジェニックな色彩の秘密
漁師たちが霧の潟で自宅を見分けるためにカラフルに塗ったのが始まりと言われます。現在は「行政に色の相談→指定されたパレット内で塗装」という厳密なプロセス。だからこそ、どの家も“派手なのに不思議と調和”する絶妙バランスが生まれるわけです。
見どころBEST 3
1️⃣ ピアッツァ・ガルッポ&レース博物館
島唯一の広場には、19世紀に栄えたレース産業の歴史を辿る「レース博物館(Museo del Merletto)」があります。2025年5〜9月の金・土は特別夜間開館で17:00まで延長、涼しい時間にレース細工を鑑賞できます。
2️⃣ サン・マルティーノ教会の“傾いた鐘楼”
53 mの高さで1.83 mも傾く「潟のピサの斜塔」。干潟の軟弱地盤が原因ですが、最新の補強で倒壊の心配はなく、今も毎時の鐘が島に響きます。
3️⃣ カーサ・ディ・ベピ・スア(Bepi’s House)
幾何学模様と原色で埋め尽くされた“島一カラフルな家”。元キャンディー売りのベピさんが毎日描き替えていたというエピソードもユニーク。
小腹が空いたらBussolà(ブッソラ)と Esse
食後の甘いおみやげには、島のベーカリーに並ぶ Bussolà(ブッソラ)と Esse をどうぞ。
バター香るリング型と S 字型のクッキーは、かつて漁に出る夫の無事を祈って妻たちが焼いたという温かな逸話つき。
カフェ・マッキアートと合わせれば、彩りの街歩きを締めくくる完璧なティータイムになります。
夕暮れのブラーノは、人波が引いて水面が鏡になる魔法の時間。カンノーロを片手に最後の一枚を撮ったら、カラーパレットの記憶ごと胸にしまってヴェネツィア本島へ戻りましょう。「また違う季節に」そう思わせてくれる場所が、旅人には最高の土産です。
快適にヨーロッパを観光するためのアイテム
ヨーロッパを観光するには、移動に便利で快適なアイテムを準備することが重要です。
旅に必須!①: スニーカー
ヨーロッパの街は坂道が多く、また石畳の通りも多いので、快適な歩行をサポートしてくれるスニーカーが必須です。特に、長時間歩くことを考慮して、履き心地の良いスニーカーを持参することをお勧めします。
これがあると楽!②: バックパック
観光中に必要なアイテムを持ち歩くには、便利でスタイリッシュなバックパックが最適です。ヨーロッパの街並みにぴったりなデザインのものを選び、旅行を快適に楽しんでください。
お洒落+疲れも軽減 ③: サングラス
ヨーロッパでは夏の日差しが強くなることが多いので、サングラスは必須アイテムです。特に、外を歩いて観光する際には、紫外線から目を守るためにも、サングラスを準備しておくことをお勧めします。